作成日:2018/06/09
大注目【速報】ハマキョウレックス事件・長澤運輸事件 最高裁判決下る
先週金曜日(2018年6月1日)、最高裁では同一労働同一賃金に関する2つの重要な裁判の判決が言い渡されました。
契約社員のドライバーが、正社員にのみ諸手当等が支給されるのは労契法に抵触する不合理な労働条件として差額を求めた訴訟(ハマキョウレックス事件)と、定年後継続雇用したドライバーの賃金を2割引き下げたことが期間の定めの有無によるもので不合理と訴えた事案(長澤運輸事件)です。
【ポイント】
○ハマキョウレックス事件については、通勤手当など4種類の手当の格差を不合理とした高裁判決を支持したうえで、皆勤手当についての格差も「不合理」と判断しました。
○長澤運輸事件では、賃金引下げを不合理ではないとした高裁判決を結論としては支持。精勤手当の不支給については不合理としました。
この2つの事件については早速、裁判所ホームページでその判決文が公開されています。注目の内容ですので、以下よりご覧ください。
ハマキョウレックス事件 判決文
http://www.courts.go.jp/app/files/hanrei_jp/784/087784_hanrei.pdf
長澤運輸事件 判決文
http://www.courts.go.jp/app/files/hanrei_jp/785/087785_hanrei.pdf